友人との待ち合わせまで、まだ少し時間があるからと周辺をふらふらしていた時、ふと目に留まった、あの眼鏡。今から予定があるし、即決するのはさすがに……と買わずに通り過ぎたが、夜、ベッドに入るとあの眼鏡が頭をよぎり、気になって仕方がない。

 

特別派手ではなく、一見シンプル。それなのに妙に惹かれる。他のアイウェアとは何かが違う、不思議な魅力を放っていた。

 

 

今回スポットライトを当てたのは、そんなミステリアスさを秘めているかのようなアイウェア。【SALINGER】という名のこちらは、いわゆる「個性派」と呼ばれる眼鏡ほどの奇抜さはなく、むしろベーシック寄り。けれども他のアイウェアとはどこか違う、まさに印象に残るアイウェアである。

 

 

知的さと親しみやすさ、その両方を感じさせる絶妙なバランスは、ほんのりと丸みを帯びた独特なリムデザインによるもの。

 

ウェリントンタイプのようなシャープさラインと、ボストンタイプのような柔らかいラインをうまく織り交ぜたようなシルエットで、同シリーズの【KAFKA】と【SAGAN】のちょうど中間にあたる。

 

 

固くなりすぎず、かといって崩れた印象にもならないベストバランスなデザインは、ビジネスシーンでもプライベートでも活躍すること間違いなし。性別や年齢、顔の形に縛られず、誰にでも自然と馴染むので、気を張らずに手に取っていただけるだろう。

 

 

今作のサイジングはやや小さめ。横幅を小さくした分、リムの縦幅を大きくしているので、コンパクトな眼鏡にありがちな「顔が大きく見える問題」は無い。むしろ顔の縦幅が小さく、引き締まって見える。

 

これは、サイズやシルエット、顔の形やバランスなど眼鏡のすべてを知り尽くし、徹底して計算し尽くさないと実現できないバランス。幼い頃からアイウェアに触れ、数多くのアイウェアを見て、そして作ってきた〈Mr. Gentleman EYEWEAR〉のデザイナー、高根氏だからこそなせる業だ。

 

 

SALINGER】を横から見てみると、リムの下側が少し薄くなっていることがわかる。レンズが前に傾いているような、この独特な形状は、横顔の凹凸を引き立たせてくれる。

 

目元がくぼみ、鼻筋が高く見える「Eライン」。身につけるだけで横顔を美しく見せてくれるアイウェアだなんて、顔の凹凸が少ない日本人にとってこの上なく嬉しい。

 

 

また、太さの強弱をつけたテンプルデザインにも注目。手前側を太く後ろ側をキュッと細くした、この独特な形状は、力強さと繊細さの共存を果たしている。

 

透け感のあるアセテート素材を使ったカラーに関しては、中のメタル素材がチラリと透けて見えるのもポイント。モダンなデザインの合間に垣間見えるクラシカルな雰囲気が、奥深い高級感を演出する。

 

 

ふんわりと軽い着用感も、【SALINGER】の魅力を語るうえで外せない。

 

フレームの重さは、わずか25g。フレームがしっかりとしたアイウェアにありがちな重さは無く、長時間身につけていても疲れない。

 

そして、ただ単に軽いだけではなく、耳や鼻への当たり方も柔らかい。ファッション眼鏡としてではなく、作業用、仕事用としてもきちんと役目を果たしてくれる。

 

 

すれ違う誰もが振り向くような個性は求めていないけれど、さりげなく周りと差をつけたい。そんな大人の密かな願いを叶えてくれるアイウェア、それが【SALINGER】。

 

「変わらない日常に、ひとつまみのスパイスを加えたい」という人はぜひチェックしてみて。

 

 

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